通信制大学院での学びは?概要を解説!
通信制大学院は、大学院レベルの学習をしたいけれど、希望する学習のできる大学院が近くにない人や、仕事などで忙しい人のため、文部科学省により1998年3月に制度化されました。
通常の大学院のように毎日通うのではなく、テキストや映像授業を用いた自学自習がメインです。指導者から与えられた課題を行い、添削指導を受けます。このやりとりにはe-mailを用いることが多いです。
通常の大学院より指導者と対面する機会が少なく不安に思う人もいるかもしれませんが、テキストなどによる学習が難しいものは面接授業を行います。特に、修士論文や博士論文の指導では面接授業を行うことが多く、大学で本格的に論文を書いたことのない人でも安心です。
通信制大学院のメリット3選
通信制大学院で学ぶメリットの1つ目は、仕事や家事を行いながら、無理なく学習できることです。通信制大学院は年に数回の面接授業を除き通学する必要がないため、昼間は仕事をして、夜は自宅で課題を行うなど、自分のペースで学習ができます。また、家事や育児に追われている人でも、子どもが寝た隙に勉強することができます。
2つ目は、通常の大学院に比べて学費が安いことです。経済的理由で大学院進学を諦めた人でも、働きながら修士号や博士号を取得することができます。また、家庭を持っているけれど大学院で学びたいという人にとっても、費用を抑えられるのはメリットとなります。
3つ目は、時間管理能力を身につけられることです。通信制大学院では自学自習がメインになるので、サボり癖がある人は自分を律する必要があります。仕事や家事と両立する人は自分で計画を立てて課題に取り組む必要があるので、自然と時間管理能力が身に付きます。
通信制大学院は、1998年に当時の文部省によって制度化されたもので、2021年現在で26の大学に設置されています。博士課程がある大学院もあります。